これは、コマンドプロンプト(cmd.exe) Advent Calendar 2015 - Qiitaの7日目の記事です。
※Windows 10 Home 64bit 搭載のcmd.exeにて検証を行っています。
setlocal /?
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バッチ ファイルで環境変更のローカル化を開始します。SETLOCAL を実行した後で
変更した環境設定は、そのバッチ ファイルだけで有効です。前の設定を復元するときは
ENDLOCAL を実行しなければなりません。バッチ スクリプトの終わりに達したとき、
暗示的な ENDLOCAL が、そのバッチ スクリプトによって発行されたすべての未完了の
SETLOCAL コマンドのために実行されます。
SETLOCAL
コマンド拡張機能を有効にすると、SETLOCAL は次のように変更されます:
SETLOCAL バッチ コマンドは、オプション引数を受け取ることができます:
ENABLEEXTENSIONS / DISABLEEXTENSIONS
は、コマンド処理機能を有効または無効にできます。これらの
引数は、CMD /E:ON または /E:OFF スイッチよりも優先されます。
詳細については、CMD /? を参照してください。
ENABLEDELAYEDEXPANSION / DISABLEDELAYEDEXPANSION
は、遅延環境変数の展開を有効または無効にできます。
これらの引数は、CMD /V:ON または /V:OFF スイッチよりも優先します。
詳細については、CMD /? を参照してください。
これらの変更は、SETLOCAL コマンドの実行前の設定にかかわらず、対応する
ENDLOCAL コマンドを実行するまで継続されます。
SETLOCAL コマンドに引数を指定すると、ERRORLEVEL の値が設定されます。
2 つの有効な引数が指定された場合は 0、指定されない場合は 1 になります。
この機能をバッチ スクリプトで使って、拡張機能が利用可能かどうかを判断
することができます。それには、次のように入力します:
VERIFY OTHER 2>nul
SETLOCAL ENABLEEXTENSIONS
IF ERRORLEVEL 1 echo 拡張機能を有効にできません
この方法が使えるのは、古いバージョンの CMD.EXE では、SETLOCAL は
ERRORLEVEL の値を設定しないためです。VERIFY コマンドに誤った引数を指定すると、
ERRORLEVEL の値は 0 以外の値に初期化されます。
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遅延環境変数
昨日の「set /?」の話でも出てきた、遅延環境変数のことです。
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setlocal ENABLEDELAYEDEXPANSION
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もしくは
で、遅延環境変数が使用できるようになります。
基本的にコマンドプロンプトやBATファイル内の環境変数は実行前にインライン展開されるイメージですが、遅延環境変数(「!」でくくった変数。ENABLEDELAYEDEXPANSIONが必要)を使用すると実行時に展開されます。※コマンドプロンプトではなぜかうまくいかなかったので、BATファイルで検証です
遅延環境変数を使用しない場合
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@echo off
set LIST=
for %%i in (a b c) do set LIST=%LIST% %%i
echo %LIST%
pause
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遅延環境変数を使用する場合
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@echo off
setlocal ENABLEDELAYEDEXPANSION
set LIST=
for %%i in (a b c) do set LIST=!LIST! %%i
echo %LIST%
pause
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