ユニケージとメインフレームJCLの類似点について
※これは第10回記念シェル芸勉強会@シェルリアンタワー&第28回場所が未定だったが決まったぞ定例会の懇親会(中華料理店)で無理やり発表したLTの内容を文字に起こしたものです。
目的
「ユニケージ」を知ってから、ずっと何かモヤモヤした気分だった。
そのモヤモヤをまとめてスッキリしたい、というのが今回の目的。→自己満足ですかね。
目次
①仮定
②相違点
③類似点
④まとめ
①仮定
まず、前提として以下のように仮定します。
「ユニケージとメインフレームJCLは本質的に似通っており、そのノウハウは継承可能である」
②相違点
- UNIX思想
- できるだけ早く施策を作成する
- →メインフレームも、やり方しだいで。
- ※早めに結合テストすればある程度カバーできる
- 効率より移植性
- 数値データはASCIIフラットファイルに保存する
- →メインフレームは専用の「データセット」。レコード志向ファイル。
- ソフトウェアの梃子
- →COBOLプログラムの連携は面倒
- シェルスクリプトを使うことで梃子の効果と移植性を高める
- →JCLは移植性低い
- できるだけ早く施策を作成する
- COBOLで作れば項目名に名前がつく
- ユニケージコマンド(tag*や環境変数で解決可能?)
③類似点
- 大福帳方式(発生したデータは消さない・更新しない)
- UNIX思想
- 小さいことは良いことだ
- 1つのプログラムには1つのことをうまくやらせる
- 過度の対話的インタフェースを避ける
- タイプイン要求とか・・・
- すべてのプログラムをフィルダにする
- COBOLはメインフレームファイルのフィルターである
- ※入出力を定義するのが基本
類似点をまとめると
- 大福帳方式
- 全てのプログラムをフィルタにする
④まとめ
- UNIX的な部分は継承できる点が少ない
- ベースシステムが根本的に異なる
- 継承できる部分は「大福帳方式」の思想
- データ志向
- WEB系の人は苦手では?というイメージ
- データ志向
バッチ処理の特性や大福帳方式などについては、メインフレーム時代の開発から考え方やドキュメントを盗み継承することが可能ではないかと思います。※ユニケージ原論の中でもメインフレームとの比較があったのでこのテキストの無意味感ありますが・・・