bsdinstallの全ターゲットを試してみた
前回(FreeBSDをワンライナーでインストールしてみた、の解説 - くんすとの備忘録)に引き続き、bsdinstallネタです。bsdinstallにはいくつかのターゲットがありますが、とりあえずぜんぶ試してみましょう。
※どんなターゲットがあるのかは、マニュアル(bsdinstall(8))を参照です。
前準備
一旦マルチユーザーモードでログインして、それからshellに移行します。
(/tmpや/varをマウントしてくれるので…)その後、DHCP設定をします。
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必要に応じてキーボード配列を変更しておきます。
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マニュアルに載っている順番に、各種ターゲットを試す
bsdtinstall auto

キーマップの選択が出てきました。
オプションなしで実行した時と同じです。
bsdinstall entropy
ソースによると、
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するらしいです。bsdinstall mountしてから実行すると、/mnt/entropy が作成されました。

bsdinstall jail <destination>
jail環境を作成します。
※構築済みのFreeBSD環境で実施しました。
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(./aaa にjail環境を構築する)





bsdinstall script
前回の記事(FreeBSDをワンライナーでインストールしてみた、の解説 - くんすとの備忘録)で使用したので割愛。
bsdinstall keymap
キーボード選択のみを行います。


bsdinstall hostname
ホスト名の設定のみを行います。


bsdinstall netconfig
ネットワーク設定のみを行います。



bsdinstall autopart
パーティションの設定のみを行います。
※パーティションの切り方は自動です



bsdinstall zfsboot
zfsの設定のみを行います。



bsdinstall partedit
パーティションの設定のみを行います。
※autopartとは異なり、こちらはパーティションの切り方は手動設定です。



bsdinstall scriptedpart <parameters>
パーティションの設定をコマンドラインで指定して設定します。
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bsdinstall mount
/tmp/bsdinstall_etc/fstab にしたがって、/mnt以下にディスクをマウントします。



bsdinstall distfetch
ディストリビューションのアーカイブをダウンロードします。環境設定を行ってから実行
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bsdinstall checksum
ダウンロードしたディストリビューションのアーカイブのチェックサムを検証するらしいですが、何も起こらず……
ちょっとよくわかりません。。。

bsdinstall distextract
ダウンロードしたディストリビューションのアーカイブを解凍します。


なお、/mnt/usr/freebsd-dist以下は残っている様子。

bsdinstall rootpass
新環境で、rootユーザのパスワードを設定します。
※/mnt 以下にシステムが存在しないとちゃんと動かない模様


bsdinstall adduser
新環境で、ユーザの追加を行います。
※/mnt 以下にシステムが存在しないとちゃんと動かない模様



bsdinstall time
新環境の日付と時刻を合わせます。
※/mnt 以下にシステムが存在しないとちゃんと動かない模様



bsdinstall services
サービスの選択のみを行います。


bsdinstall config
/tmp/bsdinstall_etcや/tmp/bsdinstall_boot内のファイルを新環境へコピーします。
※/mnt 以下にシステムが存在しないとちゃんと動かない模様




まとめ
bsdinstallの日本語情報があまり見当たらなかったので、この記事が何かの参考にでもなれば幸いです。……酔狂ではある。。。